Annual Report(統合報告書)、有価証券報告書等から、旭化成の直近11年間のデータを分析します。就職・転職・投資の検討に本サイトを活用下さい!
大手化学メーカー各社を比較した結果は「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」を参照ください!
目次
経営理念
経営理念とは、会社がこの先目指す目標・戦略を全社員に共有させるために簡潔にまとめられたものです。特に役員や部長などの上席はこの経営理念に則って行動することが多いです。
「経営理念って掲げているだけで、あまり意味ないでしょう?」と思う方もいると思います(実際にそういう会社もあると思います)。しかし、会社の方向性を認識するために非常に役立つ説明文であり、あなたがしたい事と会社の経営理念が全く合わない場合は、その会社を選ばない方が良いでしょう。
旭化成の経営理念:
私たち旭化成グループは世界の人びとの”いのち”と”くらし”に貢献します。
日本だけではなく世界に目を向け、医薬などによって人びとの”いのち”を、素材メーカーとして”くらし”を支えるプライドを感じる経営理念です。
セグメント別売上高・海外売上比率・営業利益
- 売上高の年間平均成長率は4.4%、営業利益の年間平均成長率は8.8%と着実に業績を伸ばしています(※1)。
- 売上高・海外比率は年々上昇し2019年度には40.0%に到達しましたが、他社大手化学メーカー平均値(※2):49.5%に比べ低く、やや日本市場に依存している体質と言えます。
- 営業利益率は近年8~10%前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※2):9.6%と同等の水準です。
- マテリアルセグメント、医薬品セグメントの営業利益の拡大、堅実に営業利益を生み出す住宅セグメントが特徴的です。
※1 リーマンショック(2009年度)、コロナの影響(2019年度)を除いて算出。
※2 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちエネルギー・食品業種除く19社の2018年度データ(コロナの影響除くため)。
財務状況:ROE、D/Eレシオ
ROE(Return on Equity)(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
「自己資本を用いてどれだけ効率的に稼いだか」という、会社の収益力を示す指標。
D/E レシオ(Debt Equity Ratio)= 有利子負債 ÷ 自己資本
「自己資本に対する有利子負債の比率」。会社の財務健全性を示す指標。
D/Eレシオが高い場合、利子を付けないと資金を工面できない状態であり、倒産リスクが高い。(M&Aなどで一時的にD/Eレシオが高くなる場合もある)
・当期純利益:1会計期間(基本1年間)の全収益から、全費用・税金等を差し引いた純粋な利益
・有利子負債:利子を付けて返済する借金。有利子負債とは異なり利子不要な借金もある。
・自己資本:返済する必要がない資産(新株を発行し株主から集めた資金、利益余剰金の積み立て等)
- ROE(収益力)は近年10%前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※2):10.9%と同等の水準です。
- D/Eレシオ(財務健全性)は0.2~0.5%前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※2):0.43%と同等の水準です。
※2 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちエネルギー・食品業種除く19社の2018年度データ(コロナの影響除くため)。
研究開発費、設備投資額
- 研究開発費の年間平均増加率は4.8%、設備投資額の年間平均増加率は14.3%と着実に投資を拡大しています(※1)。
- 研究開発費/売上高比率は4%前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※2):3.2%に比べてやや高く、新しい製品を生み出す事にやや意欲的です。
- 設備投資額/売上高比率は5~6%前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※2):7.4%に比べてやや低い水準で、既存事業を成長させる意欲はやや低いです。
※1 リーマンショック(2009年度)、コロナの影響(2019年度)を除いて算出。
※2 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちエネルギー・食品業種除く19社の2018年度データ(コロナの影響除くため)。
日本・海外従業員数
- 連結従業員数の年間平均増加率は5.0%と着実に規模を拡大しています。
- 海外従業員数比率の年間平均増加率は18.7%と急激に増加しており、2019年度は37.8%に到達していますが、他社大手化学メーカー平均値(※3):49.0%に比べ低い水準で、海外での勤務機会や海外従業員とのやり取りの機会は他社に比べ少ない可能性があります。
※3 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちデータ開示ある10社の2019年度データ。
平均年収・年齢・勤続年数
- 2016年4月1日に旭化成ケミカルズ、旭化成せんい及び旭化成イーマテリアルズを吸収合併した関係で、平均年収は2016年度より下がって表示されています。吸収合併前の2015年度以前の平均年収は877万円で、他社大手化学メーカー平均値(※4):807万円に比べ高い水準です。
- 平均勤続年数は年間減少傾向にあり近年退職率が高まっている懸念があります。2019年度には15.1年となっており、他社大手化学メーカー平均値(※4):16.9年に比べやや短いです。
※4 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちデータ開示ある19社の2019年度データ。
格付け(信用度)、時価総額
- 格付け投資情報センターによる格付け(信用度)は、2018年度までAA-/安定的、2019年度からAA-/ポジティブに格上げされています。他社大手化学メーカー平均値(※5):AA-/ネガティブに比べてやや高く、高い信用度を有してます。
- 時価総額は直近は15,000億円前後で推移しており、他社大手化学メーカー平均値(※6):16,287億円と同等の水準です。
※5 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちデータ開示ある17社の2020年3月末時データ。
※6 「【超正確・各社徹底比較】自分に合う大手化学メーカーが見つかる!」記載のうちデータ開示ある22社の2020年3月末時データ。